はじめに|人生100年時代、“今やめる”ことが未来を変える
私たちは今、「人生100年時代」と呼ばれる新たなステージを生きています。
60歳で定年を迎えても、そこから40年生きる可能性がある。そう考えたとき、今の自分の生活習慣や思考パターンは、この先の人生にどれだけの影響を及ぼすのでしょうか?
40代は、体調の変化が現れ始める分岐点。
「最近疲れが取れない」「健康診断の結果が悪くなってきた」「人生このままでいいのか?」
そんな“漠然とした不安”が、ふとした瞬間に頭をよぎることが増えてきます。
でも大丈夫。
大きなことを「始める」必要はありません。
実は、「やめる」ことこそが、未来を変えるもっともシンプルで強力な行動なのです。
この記事では、私自身や周囲の体験、データをもとに、40代でやめて本当によかったと思えた習慣を5つ紹介します。
それらは健康、お金、人間関係、そして自分自身との向き合い方まで、老後の生活に直結する本質的なテーマです。
第1章|「ながら食い・早食い」をやめたら、体重と胃もたれが消えた
● 忙しい=食事を犠牲にしていいわけじゃない
40代にもなると、仕事に家事に育児に、日々はせわしなく過ぎていきます。
気づけば食事は「義務」であり、「流し込み」になっていませんか?
- YouTube見ながら
- スマホでSNS見ながら
- 会議しながら
- 車の中で
こうした“ながら食い”は、満腹中枢を鈍らせ、食べすぎや消化不良を招きます。
また「早食い」も同様で、血糖値の急上昇→急降下を繰り返し、太りやすく、疲れやすい体をつくってしまいます。
● 「よく噛む」だけで痩せる?科学的根拠
よく噛むと、食欲抑制ホルモン(レプチン、GLP-1など)が分泌され、少量でも満足感が得られます。
また、唾液には消化酵素アミラーゼが含まれ、内臓の負担も軽減。
さらに噛むことは認知症予防にも効果的とされており、「ながら・早食い」をやめるだけで、心身に与える影響は絶大です。
第2章|「とりあえず酒」をやめたら、睡眠と肌の調子が激変した
● ストレス発散がストレスを生んでいた?
仕事終わり、なんとなく「今日も疲れた〜」とビールに手が伸びる。
週末は昼からワイン。誰にでも覚えがある習慣です。
でも、アルコールは深い眠り(ノンレム睡眠)を阻害し、翌日のだるさや集中力低下を招きます。
利尿作用により夜間頻尿や脱水、肌荒れ、倦怠感の原因にも。
● 断酒まではいかなくても“選ぶ酒・頻度”を変えるだけで変わる
- 平日はノンアルビールや炭酸水
- 週末の晩酌は「1杯まで」
- 甘いリキュールやチューハイは避ける(糖分爆弾)
実際に「酒をやめて3週間で寝つきが良くなった」「朝スッキリ起きられるようになった」という体験談は多数あります。
“やめた酒”のかわりに、健康・時間・肌の透明感が手に入るなら、十分すぎるリターンです。
第3章|「つきあい残業・SNS交流」をやめたら、心に余白ができた
● 他人の目が最優先だった毎日
- 会社での“顔”
- ママ友とのLINE
- X(旧Twitter)での“いいね”稼ぎ
- 「既読スルーしたら嫌われるかも…」
これらはすべて**“他人軸”で生きている状態**です。
気を使い続けて、家に帰ってもスマホで気疲れして、脳は常に交感神経優位(=緊張状態)。
そのままでは、副腎疲労・自律神経失調・燃え尽き症候群を引き起こす可能性すらあります。
● 本当の自分に戻るための「断ち方」
- SNSアプリを1つアンインストール
- 「既読=返事しないと」の思い込みを手放す
- 残業より、1時間早く帰って夕日を浴びる選択
“やめた”ことで生まれた時間と静けさが、思考の整理・趣味復活・夫婦会話の復活につながるケースも。
人間関係の質は、量ではなく“境界線”の引き方で決まります。
第4章|「意味のないネットサーフィン・ダラ見テレビ」をやめたら、脳が整った
● 情報の海で“自分の考え”を失っていく
Google検索、YouTubeのおすすめ、TikTokのループ。
気づけば1時間…何を見たかすら覚えてない。
これを脳科学では「報酬系の暴走」と呼び、ドーパミンを過剰に刺激することで、集中力・創造力・思考力がすり減っていきます。
● “情報断食”のすすめ
- 夜9時以降はスマホを見ない
- 見るものを「能動的に選ぶ」意識
- 代わりに散歩、瞑想、読書、日記
脳の“余白”が生まれると、不安や焦燥感が消え、前向きな決断ができるようになります。
「今のままじゃダメだ」と思ってる人ほど、まずは“余計な情報”をやめることから始めてみてください。
第5章|「自分を後回しにする習慣」をやめたら、人生が動き出した
● 「子ども優先」「仕事優先」…いつまで自分を我慢する?
- 健康診断を毎年サボっていた
- 友達と会う時間を「忙しいから」と断り続けた
- 趣味も夢も「今は無理」と思っていた
でも気づいたんです。
“今の自分”を大事にしないまま、未来の幸せなんて築けるわけがないって。
● 小さくていい、自分を“最優先する時間”を
- 毎朝15分のウォーキング
- 自分のためだけに淹れるコーヒー
- 月1回、美容院でリフレッシュ
- 健康のためのプロテインやサプリも「自分を大事にする証」
「自分の機嫌は自分でとる」ことができる人は、周りに振り回されず、自分の人生を生きられる人でもあります。
第6章|やめたことで得た“3つの自由”〜時間・健康・思考〜
● 1)時間の自由
- SNSをやめたら1日90分浮いた
- 飲み会を断ったら週末が自分のものになった
その時間で、副業・運動・読書・副交感神経を休める行動に充てられるようになった人も多いです。
● 2)健康の自由
- 酒をやめたら中性脂肪が激減
- 食習慣の改善で便秘・頭痛が消えた
- 睡眠の質向上 → 活力が戻る
40代からの健康は、「やめたこと」の積み重ねで決まります。
● 3)思考の自由
- 比べる対象を減らす
- 情報から距離を置く
- 「自分はどうしたいか」を考える癖がつく
心のスペースが広がることで、人生の選択肢や可能性も広がっていきます。
おわりに|あなたは今日、何をやめてみますか?
40代というのは、「人生の残り半分の設計図を書き換えられる最後のチャンス」かもしれません。
頑張って始める必要はありません。
やめることで、人生はスッと軽くなります。
- 体が軽くなる
- 心が静かになる
- 頭がクリアになる
- 時間が増える
- 自分が好きになる
そんな変化を、ぜひ今日から一歩ずつ感じてください。
そして将来、老後を迎えたときにこう言えるように——
「40代であれをやめて、本当によかった」と。

コメント